星空の道 Snowblink

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「君の瞳に乾杯」

 名誤訳として知られるこのセリフ。
 原文は、Here's looking at you, kid.
 私も映画を見るまでは名文句だと思っていましたが、実際に映画を見てからは誤訳だと思っています。映画だと4回出て来ますが、物語が進むに従って、字幕と元のセリフとのズレが大きく感じられてくるんですよね。イングリット・バーグマンのイルザの眼を見ていると確かにこんなセリフ言いたくなるんですが、相手の眼ではなくて、自分が見つめていることに重点の置かれたセリフだと思うんです。
 Here's looking at you.は、映画より前からあった英語表現で、それほど捻ったセリフではないようで、直訳すると「君を見ていられることに乾杯」でしょうか(「君を見ながら乾杯」という解釈もあり)。リックが、君をいつも見守っている、君に会えてよかったという気持ちを、真面目な乾杯の言葉で冗談めかしてサラッと言ったセリフだと思うので、「君の瞳に乾杯」は気障すぎるんじゃないかと思います。

 というわけで、宝塚版でこのセリフがどう処理されているのか楽しみにしてました。初日映像で「君の瞳に乾杯」と言ってるのは見ましたが、あまりにも知られたセリフなので全く使わないわけにはいかないでしょうし(NHKで映画を放送したとき、別の訳をつけたら抗議が殺到したとか)、全然なくてもやっぱりさびしいですしね、何度も出て来るからいろいろやりようがあるかな、と。




 一回目は、映画とは少し場面設定が変わっていて、二人がパリで初めて出会う場面に出てきました。
 「俺は君を見つめているんだぜ、お嬢ちゃん。(泣いているイルザの顔を上げさせ)君の瞳に乾杯」
 二重に訳してある! 文字数に制限のある字幕や吹き替えじゃ絶対使えない手だ。びっくりしました。
 (そのうえ、ご丁寧に"kid"まで訳出されてる? でも kid は親しい人への呼びかけで、しかも映画と違ってリックとイルザはいま会ったばかりなんだから、これは余計なんじゃ……?)
 で、1回目だけ説明の意味でこうしたのかな、と思ったら、違いました。映画で最初に出てくる、幸せな場面での乾杯はなくなっているので、うつむいて泣くイルザに顔を上げさせる動作までがセットで、あと2回繰り返されます。(「お嬢ちゃん」はなしで)
 「俺は君を見つめているんだよ。(イルザに顔を上げさせ)君の瞳に乾杯」
 とっても勉強になりました。
 後でプログラムを見たら、小池先生のコメントにもこのセリフのことが書いてありましたね。(「超訳」ってのは違うんじゃないですか。アカデミー出版の登録商標ですよ先生)

 主題歌のタイトル As Time Goes By が「時の過ぎ行くままに」ではなく「時が過ぎても(変わらない)」という意味だというのもあちこちで言われている話(ゆうひさんも初日の挨拶で言ってましたっけ)ですが、こちらはタイトル、歌詞とも英語のまま。ちょっと拍子抜けしましたが(笑)、それもアリかな。

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