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星組大劇場公演「エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-」

2007/11/25 11:00 1階後方上手端

 星組いいですよ~って話をもっとしておこうと思います。
 (なんか、星組ファンの血が騒ぐわ)

 『エル・アルコン-鷹-』(「テンペスト」収録)、読み終わりました。
 舞台では「七つの海七つの空」の部分はわりとそのままだったので、つぎはぎしてるだけかと思ったら、「エル・アルコン-鷹-」「テンペスト」の部分は大分ストーリーが違う……一から組み立て直してるんだ。元々は時期が違う話を並行して進めているので時間の流れに無理があるようで、そこはちょっとわかりにくいですが、それなりに筋は通っているし、人間関係もわかります(固有名詞連呼するしな)。それだけでもすごいよな~と思ってしまいます。
 いやあ、齋藤先生ってほんとにオタクねー。ジュリエットのテーマソングがまるっきりアニソンなのなんかはご愛敬ですが、ティリアンとギルダの幼い頃のエピソードなんて、完全にファンの二次創作じゃん(それも多分ちょっと原作とズレてる)。キャラに対する思い入れの深さで役の比重が決まっているような気がするし……。ニコラスはもっと描くだろ普通。ゆかりさんが、最初銀橋に出てきただけでいかにもって雰囲気だったので、もったいな~と思ってましたが、原作の「エル・アルコン-鷹-」を読んだら、もっとそう思いました。印象としてはこの子が準主役なんですけど。みなみちゃんのシグリット・シェンナの見せ場のなさも不満。(いや、なんか私も自分の好みだけで言ってるかも……) 齋藤君は、ギルダは大好きでしょー。私も好きです。原作ではブランシュ・フルールはとくに女ばかりの海賊というわけではないようですが、踊る女海賊を引き連れて歌うシーン、最高ですねー。レッドの海賊団が女装しているという設定がなくなっているので、そのへんから引っ張ってきたのかな。キャラ変わってると思ってたジュリエットが、最後の方で海賊のかっこして原作通りのセリフを言っているのにもウケました。ああ、それは入れたかったわけだ、と思って。

 あれ? ほめようと思ったのに……

 素晴らしい歌がたくさん聴けますし(すごいきれいな、重要な歌で、英語と仏語がちゃんぽんになってるのには目が点だったけどさ)、衣装も一見の価値があるし、多すぎる登場人物も、みんなが自分の役を自分のものにしているので、それぞれのキャラが立ってて楽しいです。
 その代わり、緩急なくて、急急急!みたいなホンなので、ものすごく疲れます。プロローグがあるときいていたのに、いきなり緊迫した場面で始まったので、開演に遅れなくてマジでよかったと思いました。導入場面の後の、ホリゾントに出演者の顔写真と名前を流しながらのど派手なプロローグはアニメ映画みたいですが、悪くないです、わくわくします。エンディングは、回想シーンが入るところが少女漫画で、ラストシーンがよくも悪くも宝塚~。あれは、あれですよ、「ガラスの馬車」。冷静に考えると、キャラの性格から言っても、物語の性質から言っても「そんな場面あり得ない(爆笑)」なのですが、実際に観せられたときには「ああ綺麗……」とうっかり感動してしまう(私だけ?)。ご丁寧にそんな場面までつけておいて、あとはもう、ぎゅうぎゅうに詰め込んで全く余白がない。
 あ、余白がないといえば、セリフの合間に心の声を放送で流すのがうるさい。確かに原作通りなんだけど、そんなの演技で見せてもらうから要らないです。ペネロープのコトコトが、ラブシーンを演りながら、色っぽいセリフをちょっと硬い感じで言う自分の声を聴かされているのが、すごい恥ずかしいだろうなーと思って、いたたまれなかった。

 だめだ、ツッコミどころが多すぎる……。
 でも基本的に好きな作品なら、つっこみながら観るのも楽しいです。まあ、あれが芝居としていいと思うかと問われたら、芝居じゃないと思うと答えますが。なんなんでしょうね、あれは。でも面白いんですよ。

 キャストについては……。
 瞳子ちゃんはなんか、当たり前にティリアンで、何も言うことないくらい。原作のセリフを言わせるとはまるー。
 あすかちゃんには現代的なイメージを持っていたので、コスチューム・プレイはどうなんだろうと思っていたのですが、ギルダ、いいですね。衣装映えするし、声がよくて、迫力がある。こんな脚本じゃ感動してる暇ないじゃないの……と思って観ていたのに、あすかちゃんには泣かされそうになりました。(でもやっぱり泣いてる暇はなかった)
 礼音くんのルミナス・レッドもよかったけど、ナウオンで、ティリアンへの復讐のために変わっていくのが見所と言っていたので、原作通りのレッドを期待しすぎちゃったかな。最後の方、もうちょっと鬼気迫る感じが欲しいなと思ったのと、「敵のために泣く」ところも、もっと情感があるとよかったと思いました。
 和くんは美形なのはわかっていましたが、わりとおとなしめの役者かと思っていたら(「シークレット・ハンター」では弾けた役だったけど、まだなんか無理があるような気がした)、見事にキャプテン・ブラックに化けてて、すごくかっこいいので、驚きました。やっぱり二枚目はワイルドな役もできないとね~。私の中では完全にレッドが食われてしまっていました。
 あと、和くんと同期のはやや君も金髪ストレートロングのマスターズで目につきました。真ん中で闘ってるメインキャストよりも、近いところにいるマスターズの立ち回りに目を奪われてしまいました。
 しいちゃんのジェラードは、父親の部分がはまると思いました。子供が憧れる父親であり、息子に追い越される父親。頬髭もいい。今年は、大人のいい男ばかり演ってるなぁ。
 すずみんのエドウィン・グレイムは、後半はいまいちしどころがない気がするんだけれど、登場したときの育ちのよさそーな幸せそーなところがティリアンと対象的で存在感があります。長髪似合ってきれいだしね。私はすずみんの声の細いところが好きではなかったんだけれど、今年になってからはずっとよくなってると思ったし(というか、「ヘイズ・コード」の脳天気な「連れてきたよ~」にやられてから気にならなくなった)、今回は低い声も結構よく出てると思います。


 芝居で疲れちゃって、ショーは、最初、なんか何度も見たようなことやってるので、まったり観ればいいっか……と思ったのですが、それじゃアルゼンチン・タンゴの場面がもったいない……でも中詰は衣装も振付も古くさくて眠い……と思ったら、またアルゼンチン・タンゴで新しい感じ(瞳子ちゃんのアドリブはいいよね~)。で、最初に戻る場面はいらない~、その後なぜか羽山先生振付の黒燕尾の群舞! わーかっこいー(でも次の雪も黒燕尾があるのに、連続で?と思いました)。なのに、フィナーレはカラフルで趣味悪……という感じで、こちらもいつまでも終わらない感じで疲れます……。
 礼音くんと組んだすずみんの女役はなかなか可愛かったです。(ウメちゃんの穴を埋められる娘役はいないのか? 泣)(愛原実花ちゃんがすずみんに似ているとある方に言われたのですが、確かに……。で、すずみんの舞台顔はシメさんに似ているわけですよ。そーか、私はああいう顔が好きだったのか……)


 あの2本立てをお稽古するの、想像したくもないほど大変だったと思うんですよね。エル・アルコンを二幕物で、もっとじっくり観たかったな~。100分であれだけ話を入れて、いったい何場あったんだ?と思ってプログラムを見たら、18場? 普通じゃん。……でもウソでした。ひとつの場がABCとかって分かれていて、本当は26場あるの。(セット変えたら違う場だろーよー)

 どうしようかな……と思っている方は行ってください。体調のよろしいときに。ふつうの公演の2倍くらい観るとこありますよ。

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